ハウスメーカーと工務店の価格差教えます!

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本記事は、家を建てるときや工事を依頼する際に、ハウスメーカーと工務店どちらを選ぶべきなのか、 お得に頼めるのはどちらなのか、と悩んでしまう方に向けた解説記事です。 今回は主に「価格差」に焦点を当てておりますので、具体的な料金が分からず決められないという方の参考になると幸いです。 前回の記事では「ハウスメーカーと工務店どちらを選ぶ?メリットとデメリットを徹底比較!」について 解説させてていただきました。こちらも合わせて是非参考にしてみてください。

Contents

【ハウスメーカーと工務店の価格差について】

ハウスメーカーと工務店はどちらの方が安く、お得に依頼できるのか? また、どうして価格差があるのかをご存知でしょうか?建築の専門的な知識がなくても、「ハウスメーカーは規模の大きい大手が多い」「工務店は地域密着型」というイメージを持っている方が多いかと思うので、なんとなく予想がつくかもしれません。結論から言うと、ハウスメーカーよりも工務店の方が安い価格帯で依頼することができます。 理由としては、ハウスメーカーのようにモデルハウスや展示場などの 膨大な費用がかかるものがないため、 購入者の負担を軽減しやすくなっているから。という内容です。 後に詳しく解説しているので、是非最後まで読んでください。 一概に安いから良い、高いから悪いというものでもないので、ご自身の思い描く理想に一番近く、 信頼できる会社を選ぶことが一番大切です。 それでは、いくつかの項目に分けてじっくり解説していきます。

【まずはそれぞれの特徴を比べてみましょう】

そもそも「ハウスメーカーと工務店って何が違うの?」という疑問から解決していきましょう。

■ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーとは一般的に大手の住宅メーカーのことです。 全国に支社や支店があり、対応エリアが広いのでアフターサービスまで含め家づくり全般をフォローする業態です。 ハウスメーカーは広い地域に複数の支店があり、テレビや新聞・雑誌などで広告を見る機会が多いのでメーカーに 詳しくない方でも「名前を聞いたことがある!」とピンとくる会社が多いのではないでしょうか。 大規模に事業展開をしているところが多いので、親しみやすく、イメージしやすいのが特徴です。

■工務店の特徴

工務店とは一般的に、地域に密着して営業している住宅会社のことです。 基本的に自由設計で、依頼主の希望に合わせた住まいを建築してくれます。 大きくても都道府県をまたぐことはほとんどなく、市区町村程度の規模が多いです。 以上が、ハウスメーカーと工務店のそれぞれの特徴です。 次に価格帯について解説していきます。

【ハウスメーカーの価格帯】

■坪単価

依頼先を検討するにあたって、あらかじめ坪単価を知っておくと金額も把握しやすいので、おすすめです。 代表的なハウスメーカー5社の坪単価をまとめてみました。 ・アイフルホーム⇒約30~65万円 ・タマホーム⇒約36~69万円 ・住友不動産⇒約50~92万円 ・ダイワハウス⇒約53~196万円 ・積水ハウス⇒約74~133万円 テレビや広告などで、一度は目にしたことのある企業が多いのではないでしょうか。 メーカーによっては3桁かかる場合もあるので、どうしても「高い」という印象をもってしまいます。 ただ、各社で力を入れているポイントは様々なので、坪単価だけにこだわらず、各社の特徴をよく比較して ご自身にぴったりなハウスメーカーを見つけることが大切です。

【工務店の価格帯】

■坪単価

工務店は大手ハウスメーカーと違い、限定された地域内のみで工事を行う、いわゆる「地域密着型業者」です。 住宅を扱っているところもあれば、それ以外の工事を専門としている場合もあるので、仕事内容のバリエーションが 豊富です。 ハウスメーカーよりも柔軟な家づくりが可能で、間取りなど細かな要望にも応えやすい特徴があるということもあり、 一概に「坪単価◯◯円」とは表し難い傾向にあります。 ハウスメーカーのように決まった範囲内での工事ではなく、ある程度の希望であれば柔軟な対応をしてもらえるので、 「予算◯◯円内でここのクオリティーは譲れない」などの理想を、比較的安く実現することができます。 基本的にはハウスメーカーの住宅に比べて安いことが多いので、たくさんの情報をもとに信頼できる地域の工務店に 出逢うことができれば低コストで安心してお任せできます。

【ハウスメーカーと工務店はどうして価格が違うのか】

同じ規模や間取り、工事内容でもどうして価格が異なるのか、理由をひとつずつ見ていきましょう。

■著名人を起用した広告や展示場出展費による価格差があるから

大手のハウスメーカーは全国的にテレビやCMなどのメディアに露出しており、著名人を起用することも多いので、 その分の経費が膨大にかかっています。 そもそも工務店はメディアに出していないケースも多いので、その分、住宅価格が抑えられるのです。 住宅の検討をする際に訪れるのが住宅展示場ですが、これは基本的に大手ハウスメーカーの集客の場として開かれています。 展示場にモデルハウスを設ける際の建設費や運営費も、売価に反映されます。 中には展示場に出展していたり、独自にモデルハウスを設けている工務店もありますが、それほど多くはありません。 大手ハウスメーカーのように一定期間で建て替えることも少ないので、価格に反映される度合いは少なくなっています。

■売上高や人員規模による価格差があるから

ハウスメーカーと工務店の違いで最も分かりやすいのが、売上高や人員などの規模です。 全国規模であるハウスメーカーの場合は、出張や電話代などの通信経費をはじめとした様々な経費が膨大に発生しますし、 そういった料金も、最終的に売価に反映されてしまいます。 一方、一部の地域に限定して営業をしている工務店なら出張費を極力抑えられますし、人員規模もそんなに多くはないので 通信費などもハウスメーカーと比べるとかなり安く抑えられます。 こういった人員規模の差によって、価格が安くできています。

■住宅を構成する素材による価格差があるから

大手のハウスメーカーは、自社で外装材を開発し、生産しているケースなども多くあります。 地震や台風などの天災に対する耐久性や経年劣化のしにくさなどについて、様々な実験を通じてしっかりと裏付けを取っています。 建材メーカーが開発し、販売している一般的な外装材ももちろんなのですが、自社で詳細な検証をしているものの方が信頼性が高いといえるのではないでしょうか。つまり、その信頼性という部分も売価の一部となっているのです。

■メンテナンス費用やアフターサービスに価格差があるから

住宅価格の中で、一番目に見えにくいのがメンテナンスやアフターサービスに関する費用です。 無事に引き渡された後からが長い付き合いになるので、非常に重要なポイントです。 アフターサービスについて、大手のハウスメーカーでは専門のスタッフを数多く確保しています。上記でも説明したとおり、当然ながら住宅の価格に人件費や通信費などの運営費用も含まれます。 一方、工務店の場合は新築工事で付き合いのある大工や職人に依頼するなど、特に専門スタッフを配置していないケースも少なくありません。 これは営業地域が限定されているからできることで、小回りのきくアフターサービスを展開している事業者があるのです。 こうみると一見、地域密着型の工務店の方が良さそうですが、例えば阪神淡路大震災や東日本大震災のような大きな災害時に焦点を当ててみると、また変わってきます。 地域の工務店の場合は、顧客への対応どころではなく自らも被災者になってしまうこともあります。 大手ハウスメーカーの場合は、全国的にアフターサービスの部門が作られており、工務店に比べてスタッフも数多くいるので柔軟に対応できます。 実際に大規模災害では、全国からアフターサービスのスタッフが応援に駆けつけていました。 災害時などのどうしようもない時に、安心して任せられる人がいるというのは非常に心強いので、メンテナンスやアフターサービスに関する価格については、一概に良い悪いは判断し難いのです。

【まとめ】

ハウスメーカーと工務店の価格差や特徴、違いについて解説させていただきました。 様々な情報を理解した上で、結局どちらに依頼するのかは、ご自身でご判断いただくものです。 一定の品質や大手の安心感を重視するのなら「ハウスメーカー」、コスト面や自由な設計、身近さを重視するのなら「工務店」といったところでしょうか。 いずれにせよ、サイトの口コミを調べてみたり、実際に話しを聞いてみて決めるのが一番良いのではないかと思います。 少しでも参考にしていただき、最適な選択のお手伝いができれば幸いです。